妊婦と葉酸の取りすぎ

「葉酸」は、神経管閉鎖障害の発症リスクを抑える成分として、神経管閉鎖障害の発症率が高かった欧米諸国で、妊婦の摂取が勧告され、日本でも母子手帳に必要性が記載されている、大切な栄養素です。

葉酸は、遺伝情報に関わる核酸の合成をサポートし、新しい細胞作りを促進します。また、赤血球の生成や動脈硬化予防の働きも認められており、妊婦に多い貧血防止にも有効です。不足すると発育不良、口内炎、貧血などが起こり、また妊娠初期には胎児の神経に障害が出る恐れがあるため、厚生労働省では2000年に、妊娠を希望している女性に対し、妊娠の1か月以上前から妊娠3か月までの間400μg/日を摂取するよう呼びかけました。

一方で、葉酸の摂り過ぎは、かゆみやじんましん、ほてりなどの弊害を起こすことがわかっています。また生まれた子どもがぜんそくになったりするリスクが報告されています。葉酸は体内利用率50%なので、通常の食事だと不足することはあっても、摂り過ぎることはまずないのですが、効率良く摂取できるように作られているサプリメントだと、過剰摂取になる場合もあります。食事以外に、1日1mgを超えないよう注意する必要があります。葉酸サプリメントでは、そのあたりも配慮して、400μg/日になるように調整されているので、容量を守って使用してください。

独立行政法人国立健康・栄養研究所が行った調査では、勧告している妊娠初期を過ぎても、葉酸サプリメントを同じ頻度で利用する妊婦が多いことがわかり、問題視されています。葉酸サプリの使用は、容量や使用時期に注意して、用途を確認して活用するようにしましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

このページの先頭へ