妊婦葉酸過剰摂取

「葉酸」は、先天異常の1つである神経管閉鎖障害の、発症リスクを抑える効果が世界的に認められ、妊娠初期からの摂取が奨励されています。妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月まで、1日400μgの葉酸摂取によって1/3程度に減少することがわかっています。

二分脊椎・無脳症などの神経管閉鎖障害は、日本では赤ちゃん1万人に7人の発症率で、それほど高い数字ではありませんが、近年わずかながら増加傾向がみられるため、日本でも厚生労働省を中心に摂取が推奨されています。葉酸には赤ちゃんの口唇裂・口蓋裂や心臓の奇形も減らす効果もあります。

ただし、1日に摂取しても大丈夫な葉酸の量には上限があり、1mgとなっています。妊婦が葉酸を過剰摂取した場合の症状としては、発熱・じんましん・かゆみ・呼吸障害などが挙げられます。他にも亜鉛が小腸から吸収されにくくなったり、ビタミンB12欠乏症かどうかがわかりにくくなるという弊害があります。一番こわいのは、赤ちゃんがぜんそくになる危険性があることです。

葉酸は水溶性で熱に弱いので、調理中に失われる場合も多く、通常の食事だけで上限の1mgを超えることはまずありません。また、多少なら過剰摂取した場合でも、尿として体外に排出され問題はありません。ただし、もともとが水溶性ビタミンで、熱でもこわれやすいため、サプリメントで摂取している場合もあると思います。その場合は、一挙に必要量を超えてしまう恐れがあります。

できれば食品など、普段の生活で日々蓄積されていくことが重要です。なるべく、調理方法を工夫して、葉酸が失われない方法を考えてください。

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